【テンポラリーアンカレッジデバイス(TAD)による矯正治療】
歯の移動を行う際には動かしたい歯だけが動き、動かしたくない歯は動かさないようにするために、固定源をいかに確保するかということが重要で、これまで多くの治療術式が考えられ、治療に取り入れられてきました。
しかし、多くの治療メカニズム、例えばヘッドギアなどの顎外固定装置は患者様の協力に頼るものであり、その他、昔からよく使われている舌側弧線装置など所詮、同顎内に固定源を求めるものであって、完全な固定源が確保されたものではありませんでした。
スクリューインプラント
アンカープレート
近年、インプラント矯正とかミニスクリューによる矯正治療というのをよく耳にされていると思いますが、最近はテンポラリーアンカレッジデバイス、縮めてタッド(TAD)による矯正という表現がよく遣われるようになっています。すなわち、スクリューインプラントやアンカープレートをテンポラリーアンカレッジデバイス(TAD)として利用した矯正治療のことをいいます。
これらのTADを上顎の唇頬側歯槽部や口蓋に埋入留置することより、絶対不動の固定源を確保して、患者様の協力を頼らずに矯正治療を行い、良好な治療結果を得ることが出来るようになりました。
当医院でも5年程前から多くの患者様にこの治療法を行っています。
TAD矯正の利点として
1)患者様の治療上の協力に頼らなくて良い。
2)永久歯抜歯を少なく出来る。
3)治療期間を短縮できる。
4)より良好な治療目標と治療結果を得ることが出来る。
…などが挙げられます。
スクリューインプラントの特徴
手術侵襲がほとんどなく、術後の腫れや痛みもほとんどありませんが、一部の患者様で治療中にこれらのスクリューが脱離することがあります。
アンカープレートの特徴
脱離することは殆どありませんが、スクリューよりも手術侵襲が大きくなります。